Adobe XDは、UI/UXデザインを初心者でも直感的にできるツールです。
とはいえ、Adobe XDを使うと具体的に何ができるのか、使ったことがないとイメージしにくいですよね。
そこで本記事では、現役Webデザイナーの私が、Adobe XDでできることを具体的にご紹介します。
KEI
本記事を読めば、Adobe XDでできることがわかりますよ!
目次
Adobe XDとは?
Adobe XDは、PhotoshopやIllustratorで有名なAdobe社が開発・提供している「UI/UXデザインツール」です。
「初心者でもUI/UXデザインを簡単にできること」を目指して開発されており、便利な機能がたくさん搭載されていることが特徴となっています。
また、Adobe XDは「直感的」にUI/UXデザインができるようになっているので、初心者でも一定以上のUI/UXデザインを気軽にすることができます。
「UI/UXデザインを始める第一歩」として、Adobe XDは特に人気を集めています!
UI/UXデザインってそもそも何?
- UIデザイン:ユーザーインターフェイスのこと。ボタンやテキストなど、ユーザーが見て触れる場所を「UI」と言います
- UXデザイン:ユーザーエクスペリエンスのこと。サービスの使いやすさなど、ユーザーの体験に関わるものを「UX」と言います
上記の通り、UIデザインとはボタンなどの「ユーザーが見て触れる部分」を、UXデザインとは「ユーザーの体験に関わる体験」を指します。
例えばWebサイトをみていると、
「このサイト、とても見やすい!」
「ついつい定期的にチェックしてしまう」
と、感じたことはありませんか?それはきっと、UI/UXデザインまで考えて、設計されているはずです。
UI/UXデザインをすることで、ユーザーに心地よい操作性のもと、良い体験を与えることができます。結果として、ユーザーの満足度を高め、惹きつける事にも繋がるんですよね。
このように、ユーザーにとって価値あるWebサイト作りを実現する際に、Adobe XDなら「初心者でも、直感的に」、UI/UXデザインをすることが可能ですよ!
Adobe XDでできることや使い方
Adobe XDで具体的にできることをご紹介します。
Adobe XDでできること
- デザイン作成
- プロトタイプ作成
- 共有・コメント
- 共同編集
できることの詳細・使い方をそれぞれ解説しますね!
1. ワイヤーフレームやデザインカンプの作成
- ワイヤーフレーム:Webサイト上に配置する要素を確認するための設計図
- デザインカンプ:クライアントに提出するデザインの完成形
Adobe XDを利用すると、上記のようなワイヤーフレーム・デザインカンプを作ることができます。
ワイヤーフレーム・デザインカンプを作る際に使える機能
機能 | できること |
デザイン編集 | パス・クリッピングマスク、透過等ができる |
リピートグリッド | 要素の繰り返しが、ドラッグ一つで簡単にできる |
コンポーネント | ボタンやアイコンのように、繰り返し使うパーツを編集しやすいよう管理できる機能 |
Adobe CCとの連携 | Creative Cloudライブラリとの連携ができる |
具体的な機能は上記の通りです。いくつか詳細をご紹介しますね!
例:リピードグリッド
XDの人気機能に「リピートグリッド」があります。
リピードグリッドとは、一度使った要素を「ドラッグ一つ」で簡単に再現することができる機能です。
Webデザインの仕事をしていると、サムネイルがたくさん並んだり、記事一覧が並んだりと、要素が並ぶデザインはよくあるんですよね。
そういう時に、特定のアイテムをリピートグリッドとして登録すると、連続して一つの要素を増やすことが簡単にできます。
無駄な作業が減る分、作業効率が上がるメリットがあるんですよね。
例:コンポーネント
ボタンやアイコンのように繰り返し使い、かつ複数存在するようなパーツを、毎回個別に編集するのは面倒ですよね。
その点Adobe XDであれば、あらかじめパーツを「コンポーネント」として登録しておけば、あとから一括で、同じ形状のパーツをまとめて編集できます。
リピートグリッドやコンポーネントのように、面倒な作業を簡素化できるのは、XDの良いところです!
2. プロトタイプ作成
- プロトタイプ:実際にWebサイトを作る前に作成し、完成形をイメージしやすくするもの。モックアップとも言います。
Adobe XDでは、デザインカンプで作ったものを「プロトタイプ」として、Webブラウザ上で動きを設定・検証することも可能です。
ボタンにリンクを設定したり、モーションをつけることが、プログラミング知識がなくても問題なくできます。
3. 共有・コメント
ワイヤーフレームやデザインカンプを作り、クライアントに共有したい時に使えるのが「共有・コメント機能」です。
共有・コメント機能を使うことで、作ったワイヤーフレームやデザインカンプをクライアントに共有することができます。
ただ共有するだけでなく、クライアントからのフィードバックをコメントでもらうことも可能です!
4. 共同編集
同じドキュメントをリアルタイムで共同編集できる機能も、Adobe XDにはあります。
共同編集ができれば、個別に作成したデザインを結合する手間がなくなります。共同編集機能は、複数人で作業するとき、とても便利な機能です。
以上がAdobe XDでできるメジャーなことです。
百聞は一見にしかず、実際に使った方がイメージも湧くと思いますので、ここからは「Adobe XDを始める方法」をご紹介しますね!
Adobe XDを始めるには?主な方法は3つ
Adobe XDを始めるには、大きく3つの方法があります。
Adobe XDを始める方法
- Adobe XD単体プランを購入する
- お得なセットのAdobe Creative Cloudを購入し、XDを無料ダウンロードする
- 無料のスタータープランから始める(機能制限あり)
このように3つあります。それぞれを比較すると以下の通りです。
Adobe XD 3プランの比較表
プラン | 1. スタータープラン | 2. XD単体プラン | 3. Creative Cloud |
できること | XDのみ(機能制限あり) | XDのみ | XD、Photoshop、Illustrator、After Effectsなど20以上のAdobeアプリを使える |
費用 | 無料 | 月額1,298円(税込) | 月額6,248円(税込) |
1. 無料のスタータープランから始める
Adobe XDには、スタータープランと言われる「無料体験版」もあります。
使える機能はかなり制限されるものの「とりあえずXDを使ってみたい」「使ってから有料にするか考えたい」という場合は、最初はスタータープランで始めてみることもおすすめです。
一方、今後UI/UXデザインを本格的に学んでいきたいなら、後述するXD単体プラン(月額1,298円)やCreative Cloud(月額6,248円)を購入した方が機能は豊富ですので、XDの使い方や操作にもいち早く慣れることができます。
2. Adobe XD単体プランを購入する
Adobe XDをとにかく安く使いたい、Adobe XD以外の機能が不要なら、Adobe XD単体プランを購入することがおすすめです。
Adobe XD単体プランは月額1,298円(税込)で、Adobe XDの機能をフルに使うことができます。
XDはMac、Windowsどちらも使えますし、日本語にも対応しています。アップデートも頻繁にあるので、安心して利用可能です。
「費用を払うだけの価値」は十分ありますよ!
3. お得なセットのAdobe Creative Cloudを購入し、XDを無料ダウンロードする
XDだけでなく、他のAdobe製品も使いたいなら、Adobe Creative Cloudの購入がおすすめです。
Adobe Creative Cloudは、Adobe製品をお得に購入・利用できるセットプランです。PhotoshopやIllustrator、After Effectsなど、20以上のAdobe製品を、全て「定額」で使い放題となります。
もしあなたがすでにCreative Cloudを持っている場合、XDアプリを無料ダウンロードするだけでOKです。
一方、まだCreative Cloudを持っていない場合、月額6,248円(税込)で購入できます。
Creative Cloudの場合、前述したXD単体プランより費用は上がるものの、PhotoshopやIllustratorなども利用したいなら、こちらを購入した方がお得です。
XDだけでなく、PhotoshopやIllustratorなど、お得にAdobe製品を利用するなら、Adobe Creative Cloudを選びましょう!
まとめ
述べてきた通り、Adobe XDはUI/UXデザイン初心者でも、直感的にUI/UXデザインをすることが可能なツールです。
Adobe XDを有効活用すれば、デザイナーとして「仕事の生産性」はもちろん、「市場価値」を上げることにも繋がります。なぜなら、UI/UXデザイナーは「転職市場で評価されやすい職種だから」です。
そんなUI/UXデザインを始める第一歩として、今回ご紹介した「Adobe XD」を使ってみてはいかがでしょうか?
なお、もし一人でできるか不安な場合、「UI/UXデザインスクール」を利用することで、プロのデザイナーから基礎から実践まで学ぶことも可能です。
どうしても不安な場合は、スクールで短期集中で学習することも、検討されてみてはいかがでしょうか。
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