フリーランスWebデザイナーのKEIです。
「Webデザイナーに憧れるけど、Webデザイナーは稼げないって情報もあるみたい…。」
「Webデザイナーはやっぱり稼げないの?」
「Web制作の仕事がしたいけど、稼げないならやめた方が良いのかな」
…と、不安に思っていませんか?
Webサイトのデザイン制作や、バナー作成などを仕事にするWebデザイナーに憧れるけど、稼げない、仕事がないとなると、本当にWebデザイナーを目指していいのか、迷ってしまいますよね。
結論からお伝えすると、「Webデザイナーは稼げないは半分正解で、半分誤り」です。
「大半のWebデザイナーは稼げないですが、稼げるWebデザイナーも中には存在する」、これが結論です。
理由は記事で詳しく説明しますが、稼げないWebデザイナーは、正社員として働いていたり、そもそもスキルが低かったり、高い給料を払えるだけの企業にいないことが理由です。
逆に言うと、正社員ではなくフリーランス・副業としてWeb制作・デザインで稼いでいたり、高給を出せる企業に在籍していたり、高いスキルを持っている方であれば、Webデザイナーでも問題なく稼げます。
この記事を読んでわかること
- なぜ大半のWebデザイナーが稼げないのか?稼げない3つの理由
- 稼げないWebデザイナーから、稼げるWebデザイナーになる方法や稼ぎ方
- Webデザイナーとして稼ぎを求めず、幸せを手にいれる方法
私の経歴
これを書いている私は、現役WebデザイナーがおすすめするWebデザインスクール7選比較【評判がいい】で紹介しているWebデザインスクールを活用してスキルを習得。現在フリーランスWebデザイナーとして仕事をしています。
また転職関連のお仕事にも携わっており、日々多くのIT企業やWeb企業の経営者・人事部長と、Webデザイナー採用について会話をしている立場です。
Webデザイナーとして働く側と、Webデザイナーを雇う企業側の両方の視界を持っている立場から、Webデザイナーのお金事情について解説していきますね。
なぜ多くのWebデザイナー稼げないのか?【原因は大きく3つ】
Webデザイナーが稼げない原因は大きく3つあります。
- 雇用形態の問題(正社員は稼げない)
- 保有スキルの問題(スキルセットが足りていないと稼げない)
- 企業スペックの問題(高給を払える会社にいないと稼げない)
上記3つにより、Webデザイナーの収入は上がることもあれば、下がることもあります。それぞれ解説しますね!
1. 正社員のWebデザイナーは稼げない【雇用形態の問題】
まず初めに「正社員のWebデザイナー」は大きくは稼げません。
世の中の大半のWebデザイナーは正社員です。なので、大半のWebデザイナーは稼げないんですよね。
まずは現状を把握しよう
現状を知るためにも「正社員Webデザイナーの平均年収」のデータをお見せします。
転職サイトdodaが調査した「平均年収ランキング」より引用しますね。
【実データ】Webデザイナーの平均年収
上記の通り、Webデザイナーの平均年収は「347万円」となっています。
これが高いか、安いかというと、Webデザイナー含む「クリエイティブ職」の平均年収が以下の通り「377万円」であることから、安いと言えますね。
- Webデザイナー:年収347万円(クリエイティブ職全体の平均より安い)
- クリエイティブ職:年収377万円
なんで正社員のWebデザイナーの年収は低いのか?
一番大きな理由は、Web業界自体が、売上が安定しない業界だからです。
Web業界は変化が激しいです。そのため、ある時は業績がグンと伸びることもあれば、ある時は業績が一気に落ち込むこともあります。
たとえば、Webサイトを運営している会社であれば、Webサイトの閲覧数が何かしらの原因で減ったことにより、売上の50%が一夜にして飛ぶことも起こります。
経営者の立場に立ってみればすぐわかることですが、正社員を雇う場合は、毎月「給料」を支払わないといけません。
経営者にとって問題なのは、日本はアメリカなどと異なり、「正社員の雇用が守られていること」です。
そのため「ちょっと業績が悪くなったから、、」という理由で、社員を不当に解雇をしたり、大幅減給はできないんですよね。
正社員Webデザイナーに高給を払うことはリスク
つまり、正社員としてWebデザイナーを雇った途端に、簡単には切れない「固定費」が会社にのしかかります。
年収347万円でも、社会保険の会社負担や通勤手当などを諸々含めれば、年間400万円以上は会社が負担しています。
仮に給料が全く伸びないと仮定しても、10年雇用すれば4,000万円、20年雇用すれば8,000万円、30年雇用すれば1億2,000万円です。
人を一人雇うことって、会社からすれば、実は物凄くリスクがあることなんですよね。
Web業界の特徴【利益率は高いが、正社員への還元は少ない】
前提として、Web業界は利益率は高いです。メーカーや商社と比較しても圧倒的に高いです。なので事実として、儲かっている会社も多いです。
でも10年、20年と同じような利益を残せるかというと、それは誰にもわかりません。
ですから、変化の激しいWeb業界においては、高い利益率の割に正社員の給料は低いままということが、至る企業で起きています。
正社員Webデザイナーの場合、社員への給料の還元率が低いため、平均年収347万円と安くなっているのです。
私の周囲のWebデザイナーにも、「この人とても優秀なのに」という方が、低い年収で企業に雇われていたりします。
それは上記の通り、正社員という「雇用形態の問題」があるからなんですよね。
【朗報】フリーランスのWebデザイナーは稼げる
一方で、雇用形態を正社員から「フリーランス(業務委託)」に変えれば、Webデザイナーの収入は伸びます。
先ほどの例で考えると「Web業界は変化が激しく、売り上げが安定しない。そのため正社員に高額な給料を払うことはリスクである」という話でした。
一方フリーランスの場合は「雇用」ではなく「契約」です。契約はいつでも自由に切れることから、企業からすれば、フリーランスへの依頼は全くリスクがないんですよね。
正社員を月30万円の給料で雇用するよりも、フリーランスに月50万円を払って契約することを望む会社は、実はかなり多いです。
仮に高単価で発注して、業績が悪化しても、フリーランスであれば簡単に契約を切れるからです。
もちろんフリーランスは「契約をいつ切られるかもしれない」というリスクを背負うことになります。ですが、これからの時代は、正社員だっていつ会社が倒産するかわからない時代です。
それなら「若いうちから高給を得て、貯金をしておき、資産運用で逃げ切る」ような生き方をした方が、ある意味合理的でもありますよね。
ちなみに私自身も、フリーランスになって収入が大きく上がりました。
このように、Webデザイナーが稼げないというのは、単に雇用形態の問題でもあるんですよね。雇用から「契約」に切り替えるだけでも、収入がポンっと上がることは往々にしてあります。
フリーランスだけでなく「副業」でも稼げる
またフリーランスとして完全に独立しなくても、Webデザイン/制作などの「副業」で稼ぐこともできます。
副業の場合も、雇用ではなく「契約ベース」がほとんどです。
そのためフリーランス同様、会社員として給料をもらうよりも、高単価案件を受けることができます。
未経験からWebデザイン副業で収入を得られるようになった方は増えている
ちなみに、最近は未経験からWebデザインをはじめ、副業で月5〜10万円以上の収入を得られるようになった方も増えています。
それこそ、私が受講したスクールを含み「現役WebデザイナーがおすすめするWebデザインスクール7社比較【評判がいい】」でまとめているような副業向けのスクールを活用すれば、副業収入を得ることは十分可能です。
「フリーランスはリスクあるからちょっと怖いかな」という方は、
- 未経験であればまずは副業で小さくスタートしたり、
- 経験者であれば本業でWebデザイナーとして安定給料を得つつ、副業で上振れを目指していく
そんな働き方も、今の時代はおすすめですね。
関連記事初心者がWebデザイン副業で収入を得る方法や案件【現役Webデザイナーが徹底解説】
2. デザインスキル一本だと稼げない【保有スキルの問題】
次に「スキル面」について。
スキル観点で言うと、デザイン一本で稼ごうとすると、稼げないことも多いです。
Webデザイン(Web制作)の仕事にも、「Webデザイン単体の仕事」と「Webデザイン+αの仕事」があります。
このうち「Webデザイン単体の仕事」は、単価が低くなりがちです。
なので、WebデザインしかできないWebデザイナーは、稼げない人の割合は多いですね。
Webデザインと組み合わせると良いスキルとは?
- マーケティング
- UI・UXデザイン
こういったスキルをWebデザインと組み合わせて仕事ができると、稼げる案件を受けられるようになります。
例:マーケティング
最近のWebデザイナーには「マーケティング」の知識も求められることが多いです。
Webデザイン(Web制作)案件でも、ただWebサイトをデザインして作れば良いのではなく、集客の問い合わせが増えるデザインなどが、企業から求められるからです。
ただ、マーケティングがわかるWebデザイナーは、正直かなり少ないです。
裏を返せば、マーケティングがわかるデザイナーになれば、高年収はかなり実現しやすいです。
例:UI・UXについて
最近は「UI・UXデザイン」の案件が需要が高いです。
UI・UXとは、一言で言うと「Webデザインのみならず、ユーザーの経験、感情、行動まで含めてデザインを行うこと」を指します。
UI・UXができるデザイナーは世の中まだまだ少なく、一方でニーズは非常に高いです。
例えば前述したリクルートもUI・UXデザイナーを採用していますし、有名大手企業でも、UI・UXデザイナーの人手は足りていません。
このようにWebデザイン単体だと稼げないですが、マーケティングやUI/UXデザインなど周辺領域まで踏み出すことができれば、稼げるチャンスは一気に広がります。
3. 中小やベンチャーのWebデザイナーは稼げない【企業スペックの問題】
3つ目の原因は「企業スペック」です。
傾向としては「中小企業」や「ベンチャー企業」のWebデザイナーは大きく稼げません。
例えば、社員が数名〜500名くらいの小規模〜中規模の会社です。
こういった企業は、そもそも財務基盤などの「企業体力」が、大手と比較するとありません。なので「人件費は極力抑えておこう」という経営判断が起こりがちなんですよね。
私が転職支援をしていた企業の多くがこの状態でした。実は儲かっているのに、給料を上げたがらないんですよね。
一方で、お金に本当に余裕がない企業が潰れてしまったら、もらえる給料ももらえなくなります。
なのでこういった企業の場合、そこにいると決めた以上、ある意味仕方ない事実でもあります。
大手企業であれば、稼げる会社も存在
一方で、稼げる企業も存在します。たとえば「大手企業」のWebデザイナーは別です。
実例を挙げると、Web系大手のリクルートに入れば、デザイナーでも年収800〜1,000万円以上いきます。他の有名大手でも年収600〜800万円以上はいきますね。
ただ、こういった大手企業は数が少ないです。多くの中小企業やベンチャー、スタートアップのWebデザイナーは、前述した理由により、給料は低く、稼げないことが大半なので、やはり正社員としては「稼げない」がメインの回答となります。
関連記事【真実】Webデザイナーはやめとけ、後悔すると言われる5つの理由
稼げないWebデザイナーを脱し、稼げるWebデザイナーになる方法【おすすめの稼ぎ方】
稼げないWebデザイナーから脱するためには、大きく2つの道・稼ぎ方があります。
- 個人で稼ぐ(フリーランスや副業)
- スキルの組み合わせで稼ぐ
この2つの稼ぎ方がおすすめです。それぞれ解説しますね!
1. 個人で稼ぐ
- フリーランスになって稼ぐ
- 副業で稼ぐ
前述したように「正社員ではない形で稼ぐ方法」です。
私のように「フリーランス」として独立してやっていくでも良いですし、リスクを極力避けたい場合は「副業」で始めても良いです。
いずれにしても「正社員の給料以外」の収入を得ることがポイントです。
未経験からWebデザインの副業を始める方法は「初心者のWebデザイン副業の始め方!未経験から収入を得る方法や案件を現役デザイナーが解説」でまとめているので、参考にしてみてください。
現役Webデザイナーであれば、スキルを活かして副業を始めれば、早期に稼げるWebデザイナーになれる
一方、すでにWebデザイナーとして仕事をしていて、でも稼げていないWebデザイナーは、副業を始めるだけでも、その時点で稼げるWebデザイナーになれるということです。
Webデザイナーとして実務経験があれば、個人で案件を受注することは全く難しくありません。
それこそ、以下のようなWebデザイン向けのフリーランス・副業エージェントを使えば、最短即日で案件を紹介してもらうことも可能です。
- ITプロパートナーズ
【週3日案件が豊富なWebデザイナー向けエージェント】
- クラウドワークス テック
【リモート・週1〜3勤務など自由な働き方ができる案件が豊富。業界大手のクラウドワークスが運営】
- HiPro Tech【高単価・リモートのWebデザイナー案件に強い。無料登録したら非公開案件を紹介してもらえる】
このように、Webデザイナーとして実務経験があれば、行動さえ起こせば、すぐにでも収入を上げることが可能です。
ここまで述べた方法が、Webデザイナーとして稼げない状態を脱する一番手軽であり、確実な方法ですね。

2. スキルの組み合わせで稼ぐ
もう一つがスキルの組み合わせで稼ぐ方法です。前述したような、
- Webデザイン x マーケティングスキル
- Webデザイン x UI・UXスキル
こういったスキルの掛け合わせですね。
未経験であればまずはWebデザインスキルの土台を固めることから
もしあなたがまだWebデザイン未経験の場合、まずはWebデザインスキルの土台を固めることからスタートしましょう。
特に、近い将来「稼げるWebデザイナー」を確実に目指したい場合は「Webデザインスクールで短期学習」がおすすめです。
Webデザインスクールであれば、プロの現役Webデザイナーが、仕事で使える実践的スキルを教えてくれます。未経験からでも、Webデザイナーとして収入を得る土台を作りやすいです。
【注意】スクールにも質は良し悪しあり【質の高いスクールを選ぶことが必要】
とはいえ、Webデザインスクールと言っても数が多く、中には質の良くないスクールも割と多くなっています。ですから「どのWebデザインスクールで学ぶか」は、とても重要です。
その点で、現役Webデザイナー目線で本当におすすめできるWebデザインスクールは「現役WebデザイナーがおすすめするWebデザインスクール7社比較【評判がいい】」でご紹介しています。
「ここなら間違いない」というWebデザインスクールだけ厳選していますので、これから稼げるWebデザイナーを目指したい未経験の方は参考にしてみてくださいね!
現役WebデザイナーがおすすめするWebデザインスクール7選比較【評判がいい】

Webデザイナーとして大きく稼げなくても、実は幸せを実現できる理由【自由度の高さ】
さて、稼げない状態を脱する方法を書いてきましたが、実はWebデザイナーの場合、大きく稼げなかったとしても、実は幸せを実現することができます。
なぜなら、Webデザイナーは働き方や生き方の自由度が高いからです。
具体的なイメージを持っていただくため、Webデザイナーが実現できる働き方や生き方について、少しご紹介しますね。
例えば在宅ワーク
一番最たるは「在宅ワーク」ですね。
Webデザイナーの仕事はPC1台あればどこでもできます。ですから、家族と過ごす時間をたっぷり取りながら、在宅で仕事をすることも、Webデザイナーなら実現できます。
前述した「現役WebデザイナーがおすすめするWebデザインスクール7社比較」で、仕事で使えるスキルを身につけたり、スクールの副業・在宅サポートを活用すれば、フリーランス・在宅ワークでゆるりと働きつつ、月20〜30万円を得ることは難しくありません。
家賃が安い地域に暮らしつつ、自宅を中心に仕事をすれば、生活費もそこまでかかりません。なので、月20〜30万円を自分自身で稼げれば、生活は十分やっていけるんですよね。
例えば週3勤務
他には「週3勤務」もありますね。
週3日はフルタイムでがっつり働き月20〜30万円を得つつ、残りの4日間は自由に暮らす。そういう生き方です。
例えば私の知人のフリーランスデザイナーは、週3で働きながら、福岡の糸島という海の方で暮らしています。福岡は生活コストも安い上に、海や山など自然も豊かで、人生のQOL(Quolity Of Life)が格段に上がったと言っていました。
良い暮らしですよね。サラリーマンとしてオフィスに出社する仕事だと、こういう働き方は難しいです。
でもWebデザイナーであれば、場所の自由度がある分、住む場所を物価が安いところにすれば、大きく稼げなくても豊かな暮らしが実現できます。
私はこの「自由度の高さ」がWebデザイナーの最大の長所だと思っています。
一人でも多くの人が、Webデザインの仕事の魅力に気づき、自分らしい人生を手に入れて欲しいなと感じます。

まとめ
記事の内容をまとめます。
大半のWebデザイナーが稼げない理由は大きく3つ
- 雇用形態の問題(正社員だと稼げない)
- 保有スキルの問題(スキルセットがWebデザイン一本だと稼げない)
- 企業スペックの問題(中小やベンチャーだと稼げない)
稼げないWebデザイナーから脱する方法は以下の2つ
- 個人で稼ぐ(フリーランスや副業で稼ぐ)
- スキルの組み合わせで稼ぐ(Webデザインxマーケティング・UIUXなど)
Webデザイナーの最大のメリットは「自由度が高いこと」。在宅やリモートしやすいので、大きく稼げなくても物価の安いところで豊かに暮らせる
Webデザイナーとして稼ぐためには、まずは「副業」など個人で稼ぐことから始めることがおすすめです。在宅やリモートなど、Webデザイナーは自由度の高い働き方が実現できますよ。Webデザイン副業の具体的な始め方は初心者がWebデザイン副業で収入を得る方法や案件!未経験の始め方を現役デザイナーが解説で解説しています。
Webデザイン未経験の場合は、まずはWebデザインスキル習得からスタートしましょう。前述通り、稼げるWebデザイナーを目指すなら「現役WebデザイナーがおすすめするWebデザインスクール7社比較」のスクールで、2〜3ヶ月など短期集中で学ぶことがおすすめです。
Webデザイナーはちゃんと行動していけば、一定以上の満足できる収入を得ながら、働きやすさ含めた「総合的な人生の豊かさ」も高めていける仕事です。
特に、フリーランスや副業・在宅ワークという働き方なら、自分次第で収入も高めていけるのがWebデザイナーです。
控えめに言っても、魅力ある仕事ですよ!
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