「Webデザイナーになりたいんだけど、Webデザイナーの需要はまだあるのかな?」
「Webデザイナーの将来性ってどうなんだろう…。Webデザイナーの仕事がなくなることとかあるのかな…?」
このような疑問に答えていきます。
KEI
私自身、フリーランスWebデザイナーとして活動をしていますが、私含め、多くのWebデザイナーが気にしていることが「Webデザイナーの需要や将来性」です。
中には「Webデザイナーの仕事は今後なくなる」「Webデザイナーはいらない」という意見もあり、考えるだけでも怖いものです。
でも実際のところ、Webデザイナーの需要や将来性はどうなんでしょうか?
そこで本記事では、以下のことを解説していきます。
本記事でお伝えすること
- Webデザイナーの需要(現在について)
- Webデザイナーの将来性(将来について)
- Webデザイナーとして需要ある存在であり続けるための生存戦略
私自身、フリーランスWebデザイナーとして活動しながら、転職関連の仕事にも携わっています。
これまで多くのWeb企業の経営者や人事部長とも日々お会いしていますが、その過程で、需要あるWebデザイナーと需要が低くなっているWebデザイナーの違いも把握しています。
そこで本記事では、Webデザイナーは今後も需要ある存在でい続けられるかについて、実体験をもとに徹底考察しました。
需要については事例も出しつつ、Webデザイナーの「現在」と「未来」について徹底考察します。
- これからWebデザイナーになりたい未経験の方
- すでにWebデザイナーとして働いている方
どちらにとっても、得るものがある内容だと確信しています。
目次
Webデザイナーの需要は実際どうなのか?【現状を知る】
まずはWebデザイナーの需要について、現状を知ることから始めましょう。
今回は、
- Webデザイナーの海外の需要
- Webデザイナーの国内の需要
この2つの切り口で、現状を見ていきます。
Webデザイナーの海外の需要
まずはWebデザイナーの海外での需要について。
ここでは「アメリカ」のWebデザイナー需要について見ていきます。
事例:アメリカでのWebデザイナーの需要
まず、アメリカのWebサイト「Lifewire」では、現在のWebデザイナーの需要について、以下のように解説をしています。
Every organization from large corporations to small non-profits needs a website, so the outlook for web design jobs will remain promising for the foreseeable future.
上記を要約すると「大企業から中小規模の組織まで、あらゆる企業や組織がWebサイトを求めています。そのため、Webデザイナーの仕事は今後も残り続ける見通しです」という状態です。
この状態を別の視点で見ると、例えば私は友人にWebデザイナーが多く、海外で働くWebデザイナーも多いです。
そして海外では「フリーランス」などの個人事業や「スタートアップ」として起業をする方が多いです。特にアメリカではその動きは顕著で、国民全体の約半数以上がフリーランスという統計もあります。
そういった方々のWebサイトに対するニーズはとても強いです。なぜなら彼らが仕事を得る際には、Webサイトは重要な役割を果たすからです。
そのため、海外のWebデザイナーのフリーランスも、仕事は常に多く抱えている状態です。
このような定性事実と、上記記事で書かれていることは一致しているため、Webデザイナーの現在地を図る上では一定正しいと思います。
世界のトップ企業はIT企業である
また別の視点で言えば、現在の世界トップ企業はGoogle、Amazon、Apple、Microsoftなどで、どの企業も「IT」です。
特に検索エンジン大手の「Google」など、世界の潮流を生んでいるIT王者の一社です。こういった会社が世界のトップでい続ける限りは、インターネットの需要は今後も底堅いことは、固く見通せるかと思います。
もちろんWebサイトについては、今後5年、10年と経過するごとに、もしかしたら姿形を変えることもあるかもしれません。
ですが、Webが世の中に存在し、人々に求められ続ける以上、今後も何かしらの形でWebデザイン需要はあり続けるものだと推測できます。
Webデザイナーの国内の需要
また国内のWebデザイナーの需要も見ていきます。
転職サイト「dodaの転職市場予測」によると、Webデザイナー含むWeb系クリエイティブ全体は「求人数が需要が底堅い状態」となっています。大きな増減はない一方で、求人件数は潤沢にある、という状態ですね。
これは私自身が転職事業をやっていて感じる感覚とも同じで、企業の多くはWebデザイナー含むクリエイター職を必要としています。
今はWeb業界だけに限らず、不動産やメーカー、金融など、あらゆる産業でWebの需要が高いです。
自社内でWebを内製化したい企業は、自社でWebデザイナーを採用しますから、Web制作会社やWeb事業会社に限らず、他業界においてもWebデザイナーのニーズは底堅いことが実情ですね。
EC関連は需要が底堅い
さて、その中でも特に需要が高いのは「EC系」です。
いまはEC関連の事業が伸びている企業が多く、結果、EC周りができるWebデザイナーの需要も高くなっています。
今後の時代、これまでは対面で物を売っていた個人や企業も、今後はネットを通じて物を販売することが必要です。そういう時に、Webデザイナーのスキルは求められるからこそ、EC領域は現時点で需要が高く、今後も将来性が高い領域です。
事実、私自身デザイナーとして仕事をする中でも、ECサイト観点の引き合いは多くいただきます。転職事業においても、ECサイト関連のWebデザイナーの需要はやはり底堅いですね。
このように、国内のWebデザイナー需要は全体として底堅いです。
これが現在のWebデザイナーの立ち位置です。
Webデザイナーは将来性がないのか?いらなくなる?【将来を知る】
私の結論を言うと、
- Webデザインだけの仕事では需要が小さくなる
これが結論です。わかりやすく解説します。
Webデザインだけの仕事は需要が減っていく
まず、Webデザイナーとして仕事をしたり、転職事業をやっている身として感じる事は、今はまだ「Webデザイン単体」の需要がありますが、今後は「Webデザイン単体」だと仕事は減っていくだろうなということです。
例えば最近は、初心者がWebサイトをデザインするためのツールも出てきています。そういったツールを利用すれば、手間をかければ、誰でも簡単なデザインはできるようになります。
一方で現時点では、そこまで手間をかける人がいないのと、意外と面倒なこともあり、Webデザイン単体の仕事需要も底堅いことが現状です。先ほどご紹介した通り、特にEC周りは需要も伸びています。
ですが、仮に今後、ワンクリックでWebデザインが完結するようなツールが出てきたときは、Webデザイン単体の需要は、今よりも確実に減ると思います。なぜなら上記の状態になれば、代替手段ができてしまっているからです。
そういった未来が本当に来るか、来るとしたらいつ来るかはわかりません。5年後かも10年後かもしれません。もしかしたら20年近く来ないかもしれません。ですが、こればっかりは誰にもわからないんですよね。でも、可能性として近いうちに起こるんだろうなと感じます。
だからこそ、いつ起こっても良いように、先を見据えて準備をしていく。それこそが今のWebデザイナーに必要なことだと私は感じます。
Webデザイナーとして今後も需要ある存在でいるための道【生存戦略】
ではどうやってWebデザイナーとして需要ある存在であり続けるべきか。
私の結論は以下の通りです。
- Webデザインx別のスキルを掛け合わせる
基本はこの道です。Webデザインを起点に、別のスキルを掛け合わせていく方法です。将来性があるスキルと掛け合わせることで、Webデザインスキルが役立つだけでなく、需要あるWebデザイナーとしてい続けることができるからです。
ではどのようなスキルがおすすめか?具体的なスキルを挙げていきます。
おすすめの生存戦略①:WebデザインxWebマーケティングスキル
おすすめスキルの掛け合わせ一つ目は「WebデザインxWebマーケティングスキル」です。
なぜならマーケティングがわかることで、企業の売上を上げるデザインができるようになるからです。
企業の「売上を上げたいニーズ」は将来も消えない
企業の「デザインのニーズ」が下がることはあるかもしれませんが、企業の「売上を上げたいニーズ」は将来も消えません。
また「企業の数」は今後も増えていきます。今の日本を切り取ってみても、会社員としての給料は上がらず、終身雇用も崩壊しています。
つまり「副業時代」は今後さらに加速していくため、多くの個人が「個人事業主」として活動したり「小さな会社」を作る時代が今目の前にやってきています。
増えていく個人事業や起業に対して、彼らの最大のニーズは、Webサイトをデザインしてもらうことではなく「売上を上げること」です。
ここで「Webマーケティングスキル」があると、彼らに対して「売上UP」という価値を提供できるようになります。
この状態まで来れば、仕事は引く手数多です。将来仕事に困ることもありません。Webマーケティングがわかる人って本当に貴重ですから。
ネットでサービスや物を売る時代が加速⇨Webサイトニーズは今後もある
しかも今後は、ネットで商品やサービスを売る時代が加速していくため、どの企業も個人もWebサイトのニーズは高くなります。
その点で、Webデザインのスキルがある人は有利です。
でもWebデザインスキル”だけ”ではいけないです。Webデザイン+Webマーケティングまでわかることで、価値提供できるからです。
Webマーケティングを学ぶなら「独学」「スクール」どちらも可能です。
以下記事はWebマーケティングの種類や独学方法、おすすめスクールがわかりやすくまとまっていたので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの生存戦略②:WebデザインxUI・UXの設計スキル
前述したマーケティングとも重なる部分はありますが、UI・UXのスキルがあると、デザイナーとしての市場価値は高くなります。
UI・UXスキルとは、一言で言えばユーザーがサービスを使った時に得られる経験・感情・行動まで含めてデザインをするスキルのことです。
UI・UXのスキルを持っている人は意外と少なく、一方で企業からのニーズは高いです。
私は転職市場の各企業の情報も把握していますが、例えばWeb系大手のリクルートの採用においても、UI・UXデザイナーは重宝されていたりしますね。そして人員は足りていません。
こういった大手企業ですら、UI・UXデザイナーを確保できていなかったりするので、UI・UXスキルを習得すると、希少性の高いデザイナーになることができますよ。
UI・UXデザインを学ぶ場合も、スクールで学ぶことがおすすめです。
優秀なUI・UXデザイナーに必要なスキルは、以下記事でわかりやすくまとまっていたので、こちらも参考になると思います。
Webデザイナーはスキルの掛け合わせがしやすいので、裏を返せば生き残りやすい
- Webデザイン x マーケティングスキル
- Webデザイン x UI・UX設計スキル
このように、Webデザインはスキルの掛け合わせがしやすいです。
そういう意味で、Webデザイン単体だと将来性は不安だけど、裏を返せば、スキルをかけ合わせれば、かなり安定するスキルでもあるんですよね。
そういう意味で、いまWebデザイナーの人は悲観的になる必要はなく、新しいスキルを広げていくことに尽力すべきだと感じます。
これからWebの仕事を始めたい初心者にも、Webデザインは最初の一歩に最適
またこれからWebデザインを学びたい人は、WebデザインはITやWebの登竜門としても最適です。
Webデザインをまず学べば、Webサイト制作やデザインで月5〜10万円の収入を得ることもできますし、その後はマーケティングを学んでいけば、将来まで仕事に困らない「市場価値の高い人材」になることもできます。
例えば、Webデザインに先ほどのスキルを掛け合わせると、以下のように「Webディレクター」や「Webプロデューサー」へのキャリアルートも存在します。
- 「Webデザイン」 x 「マーケティング・UI・UXスキル」 ⇨ WebディレクターやWebプロデューサー
こういったルートも目指せるのが、Webデザインの良さですね。そういう意味でも、個人的にはWebデザインの仕事は可能性に満ちていると思います。
まとめ
記事の内容をまとめます。
・【現状】海外・国内ともにWebデザインの需要は底堅い
・【将来】Webデザイン単体の仕事は、今後は需要が減っていくと予想できる
・【生存戦略】Webデザイナーとして生き残るためには以下2つのスキルを身につけるべき
1. マーケティングスキル
2. UI・UXスキル
・Webデザイナーはスキルの掛け合わせができるので、裏を返せば生き残りやすい
・これからWebの仕事を始めたい初心者にも、最初の一歩としてWebデザインはおすすめ!
Webデザインを学べば、在宅で月5〜10万円を稼ぐこともできます。人生が生きやすくなるので、もしWebデザインを学ぶか迷っているなら、まずは3ヶ月など期間を決めて学んでみることはおすすめですよ!
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